H055 ひらいたかこ+磯田和一

作家番号：H055	ひらいたかこ+磯田和一
	国籍：日本
ひらいたかこ：1954年生まれ。武蔵野美術大学卒。イラストレーター。JBBY会員。　磯田和一：1942年生まれ。漫画家・イラストレーター。JBBY会員。

管理番号	書名		備考
H055-001 H055-002 H055-003	ヨーロッパイラスト紀行　グリムありますか　アンデルセンください　マザーグースころんだ		イラストレーター二人の、ヨーロッパスケッチ貧乏旅行

管理番号：H055-001		62 ユーモア・旅行記
書名：グリムありますか	ヨーロッパイラスト紀行 1
ドイツメルヘン街道とその周辺		東京創元社　Lひ2-1　070 51
	価格：800Yen	ページ数：143P	装丁：文庫イラスト：作家と同じ
初版発行：05/1/14	購入：05/7/2

　イラストレーターのお二人の、ヨーロッパスケッチ貧乏旅行、第一弾です。
　目的地は、グリム兄弟のふるさと、ドイツ。
　本の題名は、やみくもに入ったドイツの本屋で店員に言ったひと言だとか。
　ともかく安い飛行機で飛んで、できるだけ安く旅をして、お金がなくなったら返る、そんな旅だそうです。
　なんかこういうの、いいなあ。気ぜわしい自分の生活の中では、多分やれないしやらないだろうけれど、こういう余裕がある生き方ができればよかった、かもしれない。
　かもしれない、ね。

　中は、写真が一部、あとはひたすらスケッチと絵のメモとマンガ旅日記。
　実は、最初にこの本が出たのは今から16年前だとかですが、このたび手直しして文庫に入れたのだそうな。
　ドイツ語などほとんどできない二人が、勢いと熱意と好奇心で旅をして、出会った風景や知り合った人々のことを書き綴っています。当時のドイツの国鉄事情、宿事情などが、細かく楽しくイラストで紹介され、見ているだけで楽しい。

　こんな旅が、いつかできるだろうか。できればいいね。　(05/7/9)

管理番号：H055-002		62 ユーモア・旅行記
書名：アンデルセンください	ヨーロッパイラスト紀行 2
デンマークとオランダ・ベルギー		東京創元社　Lひ2-2　070 52
	価格：800Yen	ページ数：143P	装丁：文庫イラスト：作家と同じ
初版発行：05/1/14	購入：05/7/2

　第二弾は、アンデルセンを訪ねて北欧へ、、、のはずが、まずはハンブルグ。
　実は、当時の格安チケットだとデンマーク直行便はなかったのだそうな。お二人は、コリアン・エアを使ってアンカレジ経由で行ったとのこと。ちなみに、今はアンカレジ経由のヨーロッパ便は全廃だとか。
　さてハンブルグから北へ。
　デンマークの首都コペンハーゲンは、むろんユトランド半島にはありません。シェラン島です。ほんの目の前、バルト海のはじっこであっても、フェリーで行かなくてはなりません。電車に乗ったままでのフェリーの旅から始まります。
　ケベンハウンとは、コペンハーゲンの現地読み。日本はどうも英語読みで地名を覚えてしまい、そのまま押し通す傾向があるらしい。よくないね。
　デンマークから、題名通りオランダ、ベルギー。旅先での楽しいこと、いやなこと、面白いことのてんこ盛りが、ホンワカしたイラストとスケッチで綴られます。

　義兄(ドイツ人)がかつて、ベルギー人をこき下ろしていましたっけ。ヨーロッパの国別の意識なども思い出し、読んでいるだけで楽しくなりますね。
　こんな明るい町で、アンデルセンはなにを考えてあんな物語を書いたのだろうか。
　うーん、行ってみないとわからない。　(05/7/9)

管理番号：H055-003		62 ユーモア・旅行記
書名：マザーグースころんだ	ヨーロッパイラスト紀行 3
ロンドンとイギリスの田舎道		東京創元社　Lひ2-3　070 53
	価格：800Yen	ページ数：143P	装丁：文庫イラスト：作家と同じ
初版発行：05/1/14	購入：05/7/2

　第三弾は、イギリス。この本は14年前に出たとのこと。
　マザー・グースというイギリスの伝承同様は、ひらいたかこさんの「ライフワーク」なのだそうな。
　今回は、そちら方面にも力が入っています。(笑)

　むろん、内容はイラスト、スケッチ、マンガの旅日記。
　旅先で出会ったおしゃまな少年のこと、おもしろい町、行けなかった町。そして、親子と間違えられたショック(爆笑)。

　コーンウォール、ペンザンス、つまり、イングランド島の西のはずれは、当時はまだまだガイドブックにも載っていなかったとのこと。それでも、はじっこまで行きたいという磯田さんの熱意で行った先のセントアイヴズでの思い出が、とくに読んでいて楽しいですね。

　本当に、こんな旅がしてみたいと思います。できればいいね。　(05/7/9)