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管理番号 | 書 名 | メ モ | |
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M074-001 | ニュートンズ・ウェイク | 新世代のSF活劇 |
Ver. 2.13 |
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管理番号:M074-001 | 10 SF一般 | 出版社:早川書房 | |||||||
書名:ニュートンズ・ウェイク | ISBN4-15-011575-3 C0197 | ||||||||
原題:Newton's Wake (2004) | ハヤカワ文庫SF1575 マ10-1 5904 | ||||||||
翻訳:嶋田洋一 | 価格:\920 | ページ数:509P | 本のサイズ:文庫 | ||||||
初版発行:2006/8/15 | 購入:2006/9/3 | 表紙イラスト:Lee Gibbons |
読者諸兄に警告する。乗り遅れるな。 覚悟をしていただきたい。本書は最高速で突っ走る二十一世紀型最新鋭スペースオペラなのだから。 あとがきの出だしです。初っぱなから男尊女卑と来たな?(違う) 出だしはゲート(つまり、いわゆる「どこでもドア」ですねw)をくぐってぱっとしない惑星エウリュディケに姿を現したルシンダ・カーライルと、彼女が率いる10人のチーム。カーライル家の一員として、また年長者の部下を率いるリーダーとして、肩肘張っています。目的は情報の収集と有用な技術の痕跡を探査し、日没までに帰還すること。 しかし、なめてかかった未開の世界で、謎の戦闘マシンが目覚めてしまったところから運命が狂っていく。 AI(人工知能)の進化がついに特異点(シンギュラリティ)を越えたとき、人類は自分たちを上回る超生命体「後人類」の誕生を目にすることになります。「強制昇天」という大騒動の果てに、残ったものはネットにアップロードされていた数十億の人間と共に去っていった「後人類」。 残されたのは戦闘マシンと闘って生き延びた少数の人類。その勢力の一つに、ワームホームゲートを押さえたカーライル家があったのです。 ほかの組織とは、農夫集団であるAO(アメリカ・オンライン)。後人類の科学遺産を強奪しようとするKE(啓蒙騎士団)。そして、共産主義体制を唱えるDK(民主共産主義連合)。 最後のヤツは、どう見てもお隣のトンデモ国家を連想してしまうのですが、政治に詳しいという作家は、あんな国家に持続性があると思っているのだろうか? さて、ジェットコースターのような展開の末に、物語はどこに展開していくのか。面白い。 いかにも冒険SFと言った彩りと共に、SFらしいガジェット、ギミック、テクノロジー。たしかにSFです。 しかし、あとがきには悪いのですが、このノリについて行く、つまり周波数を合わせるのにちょっと時間がかかりました。一人前のSF者ではなくなりつつあるのかなァと、ちょっと寂しくなった今日この頃です。(笑) (06/11/28) |