トップへ戻る 読んだ本の分類		作家番号： S068 リットン・ストレイチー Strachy, Giles Lytton 国籍： イギリス 生没年：1880-1932 　伝記作家・批評家。ケンブリッジのトリニティカレッジで学び、ケンブリッジ使徒会の主要メンバー。レナード･ウルフの親友。 　ストレイチーはゲイだったが、最も長く持続したパートナーは女性の画家のDora Carringtonで、1917年から彼の死まで同居していた。 ヴァージニア・ウルフとも一時結婚しようと思った時期があったらしい。 　代表作は『ビクトリア朝傑物伝(Eminent Victorians)』（1918）『ビクトリア女王(Queen Victoria)』（1921）、『エリザベスとエセックス(Elizabeth and Essex: A Tragic History)』（1928）などの伝記、『フランス文学の道標(Landmarks in French Literature)』（1912）などの批評。

管理番号	書名		備考
S068-001	エリザベスとエセックス		中公文庫 M354

管理番号：S068-001		51 伝記・一代記
書名：エリザベスとエセックス	原題：Elizabeth and Essex
翻訳：福田 逸	中公文庫　M354
初版発行：87/10/10	価格：\460	ページ数：350P	装丁：文庫
	購入：97/08/16

イギリス国王エリザベス（１世　1533-1603／在位1558-1603）と、その寵臣として権勢をふるったエセックス伯（第２代エセックス伯爵 ロバート・デヴルー(Robert Devereux　1561-1601)の物語ですね。 　面白い。 　英国国王たるエリザベスの、無定見、無神経、無自覚。それを取り巻く宮廷の紳士淑女の、それに輪をかけた愚行。 　国家の経営をしているはずが、実は自分の権勢の維持と伸長のためだけ、、、　なんだ、いつの時代でも変わらないではないか。（笑） 　女王に振り回されるエセックスを哀れと思うより、にもかかわらずこの女性が偉大なるイギリス国王であると言う事実に、なんだか釈然としない思いをかみしめました。 　歴史って、こんなもんですかねぇ。